PR

 私たちは何事においても、物事を簡略化して捉える傾向にあります。そしてこの傾向は、対象とする物事に接する機会が多い人ほど顕著です。

 頭の中では何となく分かっているのですが、いざ言葉にしようとすると、普段世間話をしている時と同じように、簡略的に言葉を用いてしまいがちです。

 例えば、洗浄用のノズルに問題がある時に出てくる表現は、決まって「ノズルが合っていない」といった類のものになります。

 しかし、「ノズルが合っていない」といっても、どのように合っていないのか、よく分かりません。このような表現を用いて「なぜ」を展開しても、より具体的な要因または対策が出てきません。

 また、「合っていない」といっても、以下に挙げるように、色々な「合っていない」ことがあり得ます。

 例えば、形状(入り口と出口の両方の穴径を含む)に関することなのか、他にも形状(接続するパイプとの合わせに関すること)(1本のノズルから出てくる水の洗浄範囲に関すること)(1本のノズルから出てくる水の強さに影響する出口と入り口の径の比率に関すること)なのか。

 さらには距離(水平方向の位置に関することなのか)(高さ方向の位置に関することなのか)に関することなのか、それとも材質、角度、本数に関することなのか、などです。

 ですから、できるだけ他の人も正しくイメージできる具体的な表現を用いて、「なぜ」を展開していくように心がけましょう。ベテランの人ほど、特に表現を具体的にすべきです。

 逆に新人や異動してきたばかりで自職場のことがよく分からない人は、確認してみるチャンスです。職場の先輩に対して、何を言わんとしているのかを明確に聞き直しましょう。

 繰り返しますが、その職場に長くい続けた人ほど、簡略化した表現を用いる傾向にあるからです。

まとめ
 職場に慣れた人ほど物事を簡略化して表現する傾向が強い。しかし、それでは問題を正しく捉えることができない。