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 無線LANの速度がついにギガビットを超える──。2012年初め、IEEE 802.11nの次世代規格となるIEEE 802.11acのドラフト対応チップが登場した。この11acチップの特徴は1Gビット/秒超えの高速無線通信を実現すること。最初の無線LAN規格であるIEEE 802.11は1990年に標準化が始まり、伝送速度は最大2Mビット/秒にすぎなかった。その後、11bで11Mビット/秒、11aと11gで54Mビット/秒、11nで600Mビット/秒と高速化が進み、11acで規格上の速度は最大7Gビット/秒に到達する。一連の高速化はどのように実現されてきたのだろうか。この特集では、速度アップのポイントとなった技術に注目し、無線LANの進化をひも解いていく。

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