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 セイコーエプソンが2012年9月に発売したインクジェット複合機「EP-805A」は、旧機種の「EP-804A」にオプションの自動両面印刷ユニットを装着した状態と比べ、体積比で約4割(38.7%)のスリム化を実現した。2013年9月19日発売のモデル「EP-806A」もこの機構をほぼ丸ごと引き継いでいる。

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 その背景には、過去の調査で分かったユーザーの設置サイズに対する満足度の低さがあった。そこで今回、開発陣は「幅は400mmからはみ出さない。奥行は290mmの天板に設置可能にする。収納時の高さは140mm」という目標を定めた。そして設計前に本体サイズを決めた。

 サイズを最優先に開発する姿勢をチーム全体で共有するため、開発前に仮想のカタログまで作成したという。「体積4割減」は目標サイズを目指した結果だ。

インク交換のために上部のスキャナー部を開けた状態。印刷機構が見える。インクカートリッジと印字ヘッドを一体化したキャリッジの移動エリア下には、紙送り機構、用紙トレー、メイン基板などが重なって配置されている
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