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 第1回ではルーター内部で、ルーティングテーブルが生成されるステップを見てきた。続く第2回では、最適経路の選び方についてもう少し詳しく見ていこう。例えば、管理者の設定やルーティングプロトコルなど、複数の手段で集めた経路情報の中に、同じ宛先に至る複数の経路があったらどうするのか。この場合、ルーターが優先順位を決めている。

 優先順位を決める最初の原則は「ロンゲストマッチ」だ。これは、「同じ宛先に至る情報が複数ある場合、プレフィックス長(サブネットマスクの長さ)が大きいほうを優先する」というもの。プレフィックス長は「172.16.0.0/24」といった宛先の表記のうち、「/」以下の数値の部分だ(プレフィックス長の詳細は こちらを参照)。例えばルーターが172.16.0.1宛てのパケットを受け取った際、ルーティングテーブルに「172.16.0.0/24」と、「172.16.0.0/25」という2種類の経路があったら、後者を優先する仕組みだ(図1の左)。

図1●経路の種類と優先度
図1●経路の種類と優先度
宛先のプレフィックス長や、経路の種類によって、基本的な優先度が決まっている。
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 プレフィックス長が同じ場合、ルーターは経路の種類に応じて優先順位を付ける。ルーターが使う経路は3種類。この3つ(図1の右)の優先順位は、ルーターが直接つながっている経路(直接接続)、管理者が自ら設定した経路(スタティック経路)、ルーティングプロトコルで収集した経路(ダイナミック経路)の順だ。