PR

 RIPは、1988年にRFC1058として定義された、古い世代のルーティングプロトコルだ。仕組みが単純でわかりやすいため、ルーティングプロトコルの基本を理解するのに適している。

 RIPは宛先までに経由するルーターの数(ホップ数)を「距離」と認識し、これを基にルーティングテーブルを作成する。

情報を伝言ゲームで伝える

 RIPの仕組みは非常にシンプルだ。RIPで経路情報をやり取りするルーターは、「自分のリンクに直接つながっているネットワークの経路情報」を30秒おきにすぐ隣のルーターに伝える。この直接つながっている経路の情報を、「直接接続」と呼ぶ。

 RIPパケットによる経路情報の通知は、30秒ごとに繰り返される。この通知をレギュラーアップデートと呼ぶ。隣のルーターからレギュラーアップデートを受け取ったルーターは、その経路情報を自分のルーティングテーブルに反映する。2回目以降のレギュラーアップデートでは、隣のルーターから受け取った経路情報と合わせて、自分が直接つながっているネットワークの経路情報もRIPパケットに乗せて伝達する。ちょうど伝言ゲームのように、隣のネットワークの情報も一緒に伝えていく。こうして30秒ごとのレギュラーアップデートを何度も繰り返し、最終的に全ルーターが最新の経路を持つのである。

 距離を表す情報は、「メトリック」と呼ばれる。ルーティングテーブル上に同じ宛先に対する経路が複数存在したら、メトリックの小さいほうを「近い」と判断して、そちらを最適経路に選ぶ。