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 セキュリティ・ベンダーなどのブログから、新たな攻撃の手口や動向など、知っておきたい内容の記事を紹介する。今回の一つめは、一風変わった生体認証の話題だ。

 スロバキアのイーセットは、スペインのマドリード工科大学の生体認証研究チームが発表した興味深い調査報告について、ブログで紹介した。それによると、体臭を高い精度で個人識別に利用できるという。

 同研究チームがスペインの防衛関連事業イリアシステマスと共同で行った研究では、体臭による個人識別に85%の確率で成功した。体臭の化学パターンは、疾病や食事、あるいは消臭剤や香水といった要素による影響を受けないという。

 虹彩識別や指紋識別など既存の生体認証はエラー率が低いが、犯罪歴と結びつけて考えられやすいため、不快な印象を与える傾向があると研究者らは主張している。

 顔認識システムはそれほど不快ではないが、エラー率が高くなる。体臭ベースの生体認証なら、検問所などでブースを通るあいだに、スキャナーがニオイを「嗅ぐ」だけで識別が済む。

 研究者らは「訓練を受けた犬の嗅覚の力を借りて警察が捜査を行っていることを考えれば、体臭識別は特に新しいアイデアではない。警察犬が犯人の持ち物に付いたニオイから足取りを追跡する能力は広く知られており、体臭が個人識別の効果的な手法の一つであることを証明している」と述べている。

 研究チームが開発したシステムは、現時点で犬の嗅覚ほどの正確性に達していないが、13人の人間を使って28回テストしたところ、エラー率は15%にとどまった。

 スウェーデンのエリクソンが昨年実施した調査によると、新たな生体認証IDに対する消費者の注目度は高い。10万人のスマートフォンユーザーのうち74%が、2014年は生体認証技術を用いたスマートフォンが主流になると考えている。回答者の50%はパスワードではなく指紋認証を用いたオンラインカード決済に興味があり、52%は指紋認証がすべてのインターネットパスワードに取って代わることに関心を抱いている。