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 前回は、ソーシャルメディアが広く普及したことで、企業のマーケティング・コミュニケーション活動の中で「リアルタイム性」が重要視されていると述べた。米国では「リアルタイム性を多分に伴ったマーケティング活動(がもたらす施策)」を「リアルタイム・マーケティング」と呼び、どういったアプローチをしていくべきかを日々模索している状況にある。

 こういった流れが加速する中、Association of National Advertisers(ANA=全米広告主協会)は、2013年10月から11月にかけて「Real-Time Marketing 2013 Report」と題した調査を会員企業に対して実施した。回答数は53と、それほど多くないが、大企業のマーケティング部門の本部長クラスが回答者の大半を占めていたため、米国大企業の上層部がデジタルマーケティングに感じている経営課題を切り取ったものとして参考になるだろう。

 このリアルタイム・マーケティングだが、少なくとも企業からはソーシャルメディアやモバイルデバイスなどを駆使して、その時のトレンドに合わせて顧客に「パーソナライズド・メッセージ(それぞれの顧客に合わせた最適なメッセージ)」を届ける方法として有効なものと認識されている。

 調査によると、少なくとも80%近い企業が、こういった「パーソナライズド・メッセージ」を伴ったコミュニケーションを非常に重要だと考えている。ユーザー側をみると、70%以上のSNSユーザーが「タイムリーに届くオンライン広告やSNS上のメッセージは、『おそらく』あるいは『確実に』有効な手段である」と考えていることも、この流れを後押ししているといえるだろう。

 ただし一方で、60%の企業は、顧客にリアルタイムにパーソナライズド・メッセージを届ける際に、何らかの課題を抱えているようだ。