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 社長に代表されるITの“非専門家”に対し、ITのプロフェッショナルが気の利いた話をするには準備が欠かせない。社長が関心を持ちそうな事柄について回答を考えておく。前回に続き、いくつかの質問と回答の例を紹介する。社長との対話内容を考える材料としてお読みいただければと思う。

IT(情報技術)産業の覇権争いと銘打った解説記事をしばしば見かける。米マイクロソフトを超える企業として、米グーグルがよく紹介される。若い会社なのに年商は2兆円を超えている。グーグルの強さは一体どこにあるのかね。

 要するに「グーグルについて君はどう見ているのか」ということだ。グーグルではなく、アマゾンドットコムやフェイスブックの名前を上げてくるかもしれない。質問は単純だが答え方は色々ある。社長の意図に応じて三通りの回答を考えてみた。

 第一は、ITにはさほど関心がない社長がたまたまグーグルなどに関する記事を新聞などで読んだものの、内容がよく分からず質問してきた場合である。

 この場合、回答は楽だ。「インターネット上の検索サービスとそれと連動する広告という新しいビジネスモデルを創造した会社」と説明すればよい。しっかり稼ぐビジネスモデルを確立したからこそ、強い企業になれたということだ。

 あなたの会社がエンジニアを抱える製造業であれば、「グーグルは業種こそ広告業ですけれども社員の3分の1はエンジニアというハイテク企業でもあります。優秀なエンジニアが続々集まってくるところが強みです」と説明してもよい。「優秀なエンジニアが集まる」という下りに社長は反応して、その点について質問してくれば話が弾むことになる。

 第二は、社長がマイクロソフトの対抗馬としてグーグルなどに関心を持っている場合である。グーグルはマイクロソフトの主力商品に対抗する商品(サービス)を無償で提供すると言われているからだ。