PR

 動画が身近な存在になってきた。大容量メディアの普及とパソコンの高性能化が進み、その気になればフルハイビジョン品質の映像を簡単に撮影・編集できる。とはいえ、「動画の制作には高度な技術が必要。初心者には難しくて手が出ない」と感じている読者が多いのではないか。第3話では、動画制作のコツを「5つの鉄則」として紹介する。これらを押さえておけば、初心者でも相手を納得させるような品質の高い動画を制作できるようになる。

鉄則1 時間的変化をきっちり撮る

 写真撮影の腕前に自信があっても、いざ動画を撮ってみると意外にしっくりこないことが多い。ファインダーをのぞいて、目の前にあるものを記録するという行為自体は変わらない。それにもかかわらず、なぜこのような違和感が生まれるのか。

 原因は、静止画と動画の性格の違いにある。静止画は決定的瞬間を撮影するものと言える。子供の運動会を例に考えてみよう。徒競走に出場する子供の撮影なら、親はゴール前に陣取ってその瞬間を収めようとするだろう。一方の動画は、時間的変化を記録するもの。走り出してから撮影したのでは遅く、走り出す前はもちろんのこと、ゴールした後も撮影を続ける。

 写真は感動した瞬間にシャッターを押すことで傑作が生まれる。だが、動画はこれから起こる時間的変化を予想し、撮影を前もって始めなくてはならない。撮影を止める際も撮りたいことが本当に終わったのかどうかを確かめる必要がある。写真に比べると、データ量がはるかに多くなる。