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 スペイン・バルセロナで2014年2月27日まで開催された「Mobile World Congress 2014」(MWC2014)。最終日の2月27日の午後、会場内のホール6、7とホール8をつなぐ長い通路に、多くの人が足を止めていた。バルセロナ在住のアーティストであるフィリップ・スタントン氏らのチームが、MWC2014の印象を会期中にグラフィティ・アートとして制作。最終日にその作品が完成に近づいていたからだ(写真1)。

写真1●MWC2014の会期中に制作されていたグラフィティ・アート
写真1●MWC2014の会期中に制作されていたグラフィティ・アート
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 写真を見れば分かる通り、会期初日のキーノートに登壇した米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏や(関連記事:ロメッティ氏やザッカーバーグ氏も登場、業種・業界の垣根を超える)、同じく初日の別セッションに登壇した米WhatsAppのジャン・コウムCEO、米IBMのバージニア・ロメッティCEOらの絵が大きく描かれている。スマホですらそこでは目立たず、InstagramなどOTT(Over The Top)プレーヤーによるアプリのアイコンが目に入ってくる。

 こちらのグラフィティ・アートは、米IBMのスポンサードによるものなので、多少バイアスがかかっているかもしれない。しかし筆者がMWC2014の会期を通して得た印象も、上記のグラフィティ・アートに近い。もはやMWCにおいて通信事業者が主役ではないということをまざまざと実感したからだ。

主役が徐々に変わりつつあるMWC

 筆者は2007年からほぼ毎年、このモバイル業界最大の祭典に足を運んでいる。2007年から2010年ころにかけてMWCの主役と言えば、なんといってもフィンランドのノキアやスウェーデンのエリクソンといった欧州系企業だった。