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写真6●Apple Lisa "Apple Lisa" by Alvaro Ibanez is licensed under CC BY 2.0

 ビジネス市場の重要性に気がついたアップルは、その後、マウスを使った先進的操作を取り入れたビジネスコンピュータのLisa(1983年、写真6)と、マウス操作をより安価に実現したMacintosh(1984年、写真7)を発表した。

 その革新性に心を動かされる開発者は多かった。マイクロソフトのOfficeやDTP市場を生み出したアルダスのPageMakerなど、マウスで操作する今日のアプリケーションの原型の多くがこの時代のMac上で誕生した。

 マイクロソフトのビル・ゲイツも、「Macは開発者の創造力を掻き立てる唯一のコンピュータ」と賞賛した。ただし、マイクロソフトはMac開発にいち早く取り組み、そこで学んだノウハウを元にWindowsの開発も開始していた。おまけにWindowsの完成はMacより後だったが発表だけはMacよりも先に行ってしまっていた。

写真7●Macintosh "Macintosh 128k" by w:User:Grm wnr is licensed under CC BY-SA 2.5 IT

 大きな注目を集めたMacだったが、価格競争が激しく低価格製品の多いIBM PC互換機ほどの勢いはつくれず、シェアが低迷していた。

 そうした状態が5年も続く中、マイクロソフトは、それまでMS-DOSの上でおまけ的に動いているだけだったWindowsに改良をつづけ実用的なOSに育てていった。

 1990年のWindows3.0以降、Windows用アプリケーションも増え始め、MS-DOSの代わりにWindowsを使う人が増え始める。日本でもちょうどこの時期からWindows3.0をベースに日本語の機能を追加するDOS/Vと呼ばれる仕様のパソコンが増え始める。