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 この連載では、SEに関する諸々のことを「SEは自らの手で明日を切り開け!」シリーズとして書いている。前回(SEは20代でSE人生の8~9割が決まる)は、SEは20代にどんな仕事をしたか、どんな先輩や上司と仕事をしたか、などの「20代のSEとしての生い立ち」が、その後のSE人生を大きく左右すると述べた。

 その中で重要なポイントがある。20代にマルチで仕事をしたかどうか、である。今回はこれについて述べる。

 なお、ここでいうマルチとは、筆者の造語かもしれないが、一人のSEが日ごろから複数の顧客あるいはプロジェクトの仕事をすることを意味する。例えば、A社のアプリケーション開発とB社向けの提案活動とか、C社やD社のインフラ構築とかE社のプログラム開発と、F社のアプリ開発などの仕事を一人のSEが行うことを指す。一人で2件担当するか、それ以上の件数を担当するかどうかは、そのSEの能力や仕事の内容などによる。

20代の時期にSEとしての土台を作る

 言うまでもないが、人間は20代の頃が最も頭が柔らかく、吸収力も旺盛である。SEにとっての20代は、技術力と第一線のSEとしての仕事のやり方を身につけ、日々成長し、SEとしての土台を作り、一人前のSEになるための大切な時期となる。

 その20代の時期にSEがマルチで仕事をすると、1件の顧客やプロジェクトを担当するのに比べ、2、3倍早く成長する。それはシステム開発などの経験を2、3倍できるからである。しかも、しっかりしたSEになる。

 なぜ、マルチで仕事するとそうなるのかについて、次に具体的に説明する。マルチで仕事をした経験のないSEをはじめ、SE関係者の方々にはぜひ理解してもらいたい。