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3. 楽天スーパーDB

 楽天スーパーDBとは,楽天グループが運用している多種多様なサービスから発生するユーザの属性及び行動に関する情報を,一元的に管理するDBプラットフォームである.図3に示す通り,楽天スーパーDBには楽天会員約7,500万人のユーザ属性情報,およびユーザの行動に関する情報として,購入履歴情報,アンケート情報,カード情報などの情報が蓄積され続けている.また,ユーザ属性情報・行動情報の一次データだけではなく,これらの情報を,デモグラフィック観点,ジオグラフィック観点,ビヘイビア観点,サイコグラフィック観点等で加工・集計・分析した結果についても同様に保持している.このDBに格納されている情報は,パーソナライズ機能,レコメンデーション機能,行動ターゲティング広告機能等に応用されている.

図3● 楽天スーパーDBの概要
図3●楽天スーパーDBの概要
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 楽天スーパーDBには,多種多様なサービスからの情報が記録されているため,単一サービスからの情報だけでは分かりえない,横断的なユーザの特長を把握することが可能である.この特性は極めて重要であり,たとえば,あるサービスの利用経験がないユーザであっても,他のサービスでの利用経験があれば,当該ユーザの特徴を把握することができ,レコメンデーションにおけるコールドスタート問題などの緩和に役立つ.

 一方で,楽天スーパーDBには,多種多様なサービスからの個人情報が格納されているため,当該DBは極めてセンシティブな情報の集合体とみなすことができる.したがって,セキュリティに関しては特に厳しく設計・運用されており,たとえば,データ取得の際には,当該DBプラットフォームに直接接続するのではなく,別途データ取得アプリケーションを経由してデータを取得するようにしている.