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観光と防災の情報を組み合わせ

原田 智氏
原田 智氏
京都府 政策企画部 情報技術専門監

 続いて、京都府政策企画部の原田智情報技術専門監が、実証事業を通じたオープンデータの取り組みを報告した。平時の観光情報提供と、災害時の防災・減災・避難対策を合わせて実現する試みだ。京都府では、2009年から統合型GIS(地理情報システム)基盤を作り、その上に市町村と共同で救急医療機関マップや避難所マップなど、様々なデータを蓄積している。その経験をオープンデータの活用にも生かした。

 原田氏は「官だけでは、広く普及させる能力に限界がある。とりわけ観光客への周知は困難。民間だけでは、最新の防災情報がリアルタイムに手に入らない。観光客に防災情報を伝えるルートもない」と説明。こうした問題意識の下、官民共同で観光と防災の情報をオープンデータ化し、スマートフォン向けのアプリなどを通じて観光客に届ける仕組みの構築に取り組んだ。

 具体的には、官の防災情報と民間の観光・GIS情報を公共クラウド上で融合し、スマホアプリを通じて提供する。「住民利便だけでなく観光をはじめ産業振興も目的。これなら観光客の方々に、安心して京都を満喫していただける」(原田氏)。

 最後に原田氏は「ユーザーのニーズ把握とそれに合った内容・規模での展開が必要というのが教訓。今後はオープンデータを前提として、システム基盤整備を進める。官民が“データ交流”する取り組みが必要だ」と報告を結んだ。