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 日本では最近、「歩きスマホ」「ながらスマホ」をやめようというキャンペーン広告をテレビで流しているようだ。日本のスマートフォン普及率(関連記事:スマホ契約者は全体の44.5%で増加の勢いに陰り、MM総研調査)に比べて韓国の普及率は高く、8割を超えている。それだけに、問題も深刻になっている。

 韓国では常にスマートフォンを握りしめていないと不安になる“中毒”状態の人が少なくない。LINE(ライン)やKakao Talk(カカオトーク)などでチャットをしながら歩くのは当たり前。スマートフォンにメッセージが届くと自動車運転中でもつい確認してしまうという人が実に多い。

 満員電車の中でもみんな手にスマートフォンを持っている。スマートフォンの角で背中を押されたり、頭にぶつけられたりして嫌な気分になることもある。さらにはスマートフォンで動画を観ながら歩く人までいる。耳はイヤホンでふさがり目はスマートフォンに釘づけ。これでは事故が起きない方がおかしい。

成人の95.7%が「歩きスマホ」経験

 韓国のあるテレビニュースでは、横断歩道で左右確認せずスマートフォンを見ながら歩いていた人が車とぶつかり飛ばされる映像を流した。「これでも歩きスマホしますか?」と訴えかけた映像は、視聴者に衝撃を与えた。筆者の場合、この映像を見て歩きながらスマートフォンで時間を確認することすら怖くてびくびくするようになったほどだ。

 韓国現代海上火災保険社と韓国交通安全公団が2014年1月公開した報告書によると、携帯電話・スマートフォンの使用が原因の交通事故は2009年437件から2012年848件と1.9倍に増加した。歩行者の「歩きスマホ」による交通事故は午前10時から午後6時の間に発生したケースが58.7%、運転者の「ながらスマホ」による交通事故は午後6時から深夜0時の間に発生したケースが38.6%と最も多かった。

 成人300人を対象にしたアンケート調査では、95.7%が「歩行中にスマートフォンを使ったことが1回以上ある」と答えた。その内21.7%は「歩行中のスマートフォン使用によって事故になりかけたことがある」と答えた。