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タブレット端末で利用できる電子母子健康手帳「Mamaのーと」
タブレット端末で利用できる電子母子健康手帳「Mamaのーと」
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 委員会では電子母子健康手帳の標準化に向けて、亀田総合病院(千葉県鴨川市)において10人の妊婦を対象とする実証研究を開始した。周産期の電子カルテの大手ベンダーであるミトラが開発した電子母子健康手帳のWindowsストアアプリ「Mamaのーと」の使い勝手などに関して、フィードバックを得ることが目的だ。Mamaのーとはタブレット端末での使用を想定したアプリで、妊産婦の健康状態に関するデータや胎児のエコー写真などを記録できる他、育児関連のコンテンツやサービス提供も受けられる。

 この実証研究に対して、インテルはAtomプロセッサー・ベースのWindows 8搭載タブレット端末を提供する。日本マイクロソフトは電子母子健康手帳の基盤となるクラウドサービス「Windows Azure」を提供するとともに、同サービスやアプリの開発と運用に関する技術協力を行う。日本マイクロソフトでは、クラウドサービスからタブレット端末用アプリ、医療機関向け電子カルテまで、電子母子健康手帳の仕組みを支える幅広い領域で今後、「Windowsならではのセキュリティの高さを訴求できる」(日本マイクロソフトの神田氏)とする。

“母子手帳先進国”日本

 この実証研究などを通じて、委員会では今後1年以内をメドに標準化項目に関する基本的なパラメータを定めたい考え。その後、参加メンバーの医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)を中心に、正式な標準化に向けて厚生労働省への申請などを進めていく予定である。

 「日本は母子健康手帳の仕組みが世界的にみても最も進んだ国。日本版手帳をそっくり真似た手帳を使っている国・地域は少なくない」とインテルの清水氏は話す。母子健康手帳が広く普及していることが、未熟児で生まれた子供が健康に育つ比率が高いといった日本ならではの医療水準の高さの背景の一つとなっている。その日本でいち早く母子健康手帳の電子化・標準化に取り組むことで「日本発の医療ソリューションを世界へ輸出したい」(日本マイクロソフトの神田氏)との狙いがある。