PR

 外国人を部下に持つマネジャーが行うべきは、あうんの呼吸が通じやすい日本人を対象にしたマネジメントとは異なる。「意識的にアプローチを変え、身に付ける必要がある」(小平氏)。例えば、仕事に対するフィードバックを具体的かつ明確にする、過度に報告・連絡・相談を求めることを避けるなどだ。「曖昧にほめるだけで外国人にフィードバックができたと思い込んでしまう日本人マネジャーが多い」(小平氏)。

 外国人従業員への対応が(1)のフェーズのままだと、外国人従業員が日本の職場の風習に順応しただけにとどまり、本来持っているグローバルな観点を発揮しにくくなる。多様な観点を生かすことが外国人登用の目的のはずだが、これでは本末転倒だ。小平氏は「外国人従業員が過度に“日本人的に”なってしまうのは避けるべき」と警鐘を鳴らす。

 「アニメなどのサブカルチャーが好きなど、日本に対する特別な思い入れがある外国人であれば、“日本人化”もいとなわないかもしれない。しかし、そうではない一般の外国人従業員は、企業が日本人的になることを求めてばかりだと離職してしまう」(小平氏)。外国人はすぐに辞めてしまうという声は多いが、その要因の多くは採用企業側の姿勢にあると言えそうだ。