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 セールスフォース・ドットコム日本法人の経営体制が変わりました。日本ヒューレット・パッカードの小出伸一前社長を会長兼CEO(最高経営責任者)に、シニア・バイスプレジデント兼エンタープライズ営業担当だった川原均氏を取締役社長兼COO(最高執行責任者)任命したのです(関連記事:セールスフォース日本法人の新会長兼CEO、HP前社長の小出氏が就任)。10年にわたる宇陀栄次前社長の体制に別れを告げ、「早期に売上高1000億円を目指す」といいます(関連記事:セールスフォース日本法人、早期に売上高1000億円を目指す)。

 ともに日本IBM出身でやり手として鳴らした小出氏と川原氏のツートップは強力ですが、同じくIBM出身の宇陀氏時代の同社には強さだけでなく面白さを感じていました(関連記事:セールスフォース日本法人、“古き良き日本IBM”を目指すのか?)。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を世界に広げた米国本社の存在は抜きにできませんが、中堅、中小向けの印象が強かった同社のサービスを大手企業に次々と売り込んでいったのは、宇陀氏の手腕にほかなりません。日本市場で、大企業の導入事例が持つ効果を熟知していたからの策だったはずです。

 ハイライトとも言える日本郵政へのビジネスは、米本社がPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)に目を向けるきっかけになったともいわれます。現場は相当に大変だったそうですが、エコポイントの受付システムを短期間で完成させ、IT業界をあっと言わせたのも忘れられません。

 多くの社員がアロハシャツを着て、社内を会場に開いた設立10周年パーティーや、salesforce.comのロゴを入れたどら焼きなど、ちょっとしたユーモアを感じる機会もありました。売上高1000億円の実現に向けどんな手を打っていくのか、小出・川原体制のセールスフォースに注目していきます。