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著者に聞く

中島 淳之介(なかじま じゅんのすけ)氏
みやた ひろし氏 ヴイエムウェア システムズエンジニアリング本部 公共SE部 シニアシステムズエンジニア。仮想化環境の普及に努めるシステムエンジニア。導入に必要となる情報提供や提案などを担当している。
(聞き手は山崎 洋一=日経NETWORK)

古い仮想化の知識をアップデート

 ヴイエムウェアは仮想化基盤ソフトなどを手掛けるメーカーです。私はシステムエンジニアとして多くの情報システム担当者と話をしていますが、お客様から「仮想化環境だと、これはできないんだよね」という話をよくいただきます。実はそれらの多くは、仮想化技術の進化に伴って、今はできるようになっています。

 本書の執筆にあたっては、こうした仮想化に関する古い知識を新しくしてもらう情報提供に力を入れました。序盤に「仮想化で『できない』と思われている7つのこと」としてまとめています。仮想化技術の知識がない人はもちろん、以前の仮想化技術しか知らない人にもぜひ読んでほしい。

 仮想化環境の設計に必要な知識をテーマにした章は、説明を厚くしました。仮想化基盤ソフトの機能についての情報は十分にある一方、それらの設計への生かし方に関する情報が世の中にあまりないと感じていたからです。サイジング(ハードウエアの性能や導入数などの見定め)に関しては、サイジングの手助けとなるExcelシートを読者に提供しました。出版社のWebサイトで読者向けに無償配布しています。これは、コスト面で効果を出せて安全に運用できるようにする情報の提供方法を考えた結果です。
イメージをつかむのが大事

 画面写真をできるだけ多く掲載する点も重視しました。仮想化環境にあまり接していないユーザーに、「仮想化基盤ソフトは、こんな感じなのだ」というイメージを掴んでもらえると考えたからです。ヴイエムウェアでは、「vSphere with Operations Management」など有償の仮想化基盤ソフトの無償評価版と、学習目的なら無償利用が可能な仮想化基盤ソフト「vSphere Hypervisor」などを提供しています。これらはPCでも稼働できるので、インストールして、本書を手にしながら実際に操作してみるとより理解が進むと思います。

 仮想化は、CPUやメモリーなどのハードウエア、ネットワーク、OSなど様々な要素が関係している技術です。ですので、これまで学んできたシステムやネットワークなどの様々な知識は、仮想化環境を利用する際にも活用できます。仮想化環境は学習に向くとも言えます。例えば、物理的なネットワーク機器を持っていなくても、仮想化環境のなかにネットワークを作って色々と試しながら学ぶ方法は有効だと思います。

VMwareの基本


VMwareの基本
中島 淳之介/小原 光弥/豊原 啓治 著
技術評論社発行
2678円(税込)