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 ITやそれによって形作られる仮想世界が発展していくと、現実世界はどう変わるのか―。米Google会長のエリック・シュミット氏と、シンクタンクGoogle Ideas創設者兼ディレクターのジャレッド・コーエン氏が、この未来予測を示した。

 序章で、大きな方向性として、「国家や機関に集中していた権力が分散して、個人の手に渡る」と解説。個人が手にする権力を、立法、司法、行政、報道機関に次ぐ「第五の権力」と呼ぶ。その上で、日常生活・ビジネス、アイデンティティー・報道・プライバシー、国家、革命、テロリズム、紛争と戦争、復興というテーマに分け予測を示す。

 例えば日常生活・ビジネスについては、頭で考えるだけでロボットを操作できる思考制御動作技術、人間の体内にとどまり血液や心臓の状態を監視する超小型ロボット、Googleが米スタンフォード大学と共同開発した無人自動車などを紹介する。詳しい技術解説はないが、ITが引き起こす未来を概覧する上で一読の価値があるだろう。

第五の権力


第五の権力
エリック・シュミット/ジャレッド・コーエン 著
櫻井 祐子 訳
ダイヤモンド社発行
1944円(税込)


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