アプリマーケットのダウンロードや販売を拡大するうえで重要なのは、マーケットの動向をより詳しく知ることである。そこで今回は、2014年4月23日に開催されたゲームとネットワークに関するカンファレンスイベント「OGC 2014」での米アップ・アニーの講演内容から、ゲームアプリを中心とした世界のアプリマーケットの現状について確認してみよう。
ダウンロード数でGoogle Playが急伸
スマートフォンのアプリマーケットの動向分析をする際、多くの人が活用しているサービスの1つに米アップ・アニーの「App Annie」がある。アップ・アニーはアプリマーケットの市場調査や分析を手掛ける企業であり、アプリ提供者向けの分析ツールなどを提供している。
そのApp Annieの日本担当カントリーディレクターを務める桑水悠治氏が、ゲーム・ネットワーク関連のカンファレンスイベント「OGC 2014」に登壇。桑水氏は、アプリのダウンロード数や売り上げをまとめて管理できる同社の有償製品「Intelligence」のデータを基に、世界的なアプリマーケットのトレンドについて解説した。イベントの性格上、ゲームに関する内容が主体だったが、役立つ情報も多く提供されていたので、以下に紹介する。
まずはマーケット全体のトレンドについてだ。2013年と2014年の1月の状況を比較すると、App Store、Google Playともにダウンロード数の40%をゲームのカテゴリが占める状況に変わりはないという。