PR

品質が変動するモバイル通信環境

 さらに、モバイルデバイスのネットワークは不安定で、利用する場所によって通信品質が大きく変動します。他からの影響を受け通信速度が遅くなったり、通信中に接続が切れたりする場合があり、ネットワーク圏外では通信そのものが利用できなくなるなどの不都合が発生します。こうしたネットワークの課題への対策を整理します(第5回で解説)。

紛失、盗難のリスク

 携帯性に優れ、ユーザーが肌身離さず持ち歩くモバイルデバイスは、紛失・盗難に遭遇しやすく、これをきっかけとした情報漏洩のリスクが高まります。こうしたリスクへの対策は、データ処理モデルとアプリの仕様で対応します(第4回第5回で解説)。

ハードウエアとOSの短いライフサイクル

 パソコンでは、Windows 8が発売されたあともWindow 7の端末を継続して使い続けるように、企業が新OSをすぐに採用せず、バージョンを古いものに固定することがよくあります。全社を同じOSでそろえることで、運用・保守の手間を軽減できるからです。

 ところがモバイルデバイスではOSがハードに組み込まれており、OSを別途インストールすることはできません(図4、Windows 8タブレットを除く)。

図4●パソコンとモバイルデバイスで大きく異なるハードウエアとOSの関係

 さらにモバイルOSはバージョンアップが頻繁に行われ、通常は新機種にその時点の新しいOSが搭載されます。古いOSを搭載した旧モデルを購入しようとしても、販売開始から1年間程度しか流通していません。つまり、モバイルデバイスでバージョンの固定は困難です。この問題についてはで解説します。