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最も完成度の高いグラス医療システム

 Wearable Intelligence 共同創設者でビジネス開発責任者Chase Feigerに、システム概要について話を聞いた。

 まだ公開できる情報は少ないとしながら、同社は米国を中心に事業を展開しており、現在Google Glass医療システムは、ハーバード大学医学大学院の関連施設であるBeth Israel Deaconess Medical Centerで実証実験を行っていると明かした。この他、多くの医療システムとの統合も進めているという。Google Glass向けに様々な医療システムが登場しているが、Wearable Intelligenceは最も完成度の高いグラス医療システムであるとの印象を受けた。

 Wearable Intelligenceは、Google Glassの基本ソフトを専用Androidで置き換えている。医療専用システムとして開発しているため、FacebookやTwitterなど医療行為に不要なアプリは削除している。また、Google Glass音声認識機能には、ボキャブラリーを補強するためにNuanceの医療専用辞書を搭載している。

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医療以外にもウエアラブルを応用

 同社は、医療システムの他に、エネルギー関連ソリューションを開発している。上の写真はその一部で、石油採掘現場でプラント操作を行っている様子である。プラント作業員がバルブ操作操作方法を、Google Glassのディスプレイで参照している。このシステムは、世界最大の油田掘削会社であるSchlumbergerで使われている。

 ちなみに、Wearable IntelligenceはGoogle元社員らが創設した企業で、Glass Collective(Google Glassに特化したベンチャー・ファンド)などが出資している。社名が示しているように、Google Glassだけでなく、ウエアラブル機器を対象としたソリューションの開発・提供を目指している。


宮本 和明(みやもと かずあき)
米ベンチャークレフ社代表
宮本 和明(みやもと かずあき) 1955年広島県に生まれる。1985年、富士通より米国アムダール社に赴任。北米でのスーパーコンピュータ事業を推進。2003年、シリコンバレーでベンチャークレフ社を設立。ベンチャー企業を中心とする、ソフトウエア先端技術の研究を行う。20年に及ぶシリコンバレーでのキャリアを背景に、ブログ「Emerging Technology Review」で技術トレンドをレポートしている。