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今回は、ブランク氏と一緒に教鞭を執る、ヘンリー・チェスブロー氏からの寄稿になります。テーマは「企業内ベンチャーとスタートアップ企業の違い」です。スタートアップ企業には無縁な、企業内ベンチャーの困難を、端的にまとめたものです(ITpro)

 ヘンリー・チェスブロー氏は「オープン・イノベーションの父」として知られており、その手法を本にして出版しました。同氏はカルフォルニア大学バークレー校のハース・ビジネス・スクールの「ガーウッド・センター・コーポレート・イノベーション」の主任教授です。ヘンリーと私は、コーポレート・イノベーションの授業を一緒に教えています。

 私の考えを皆さんにお伝えできるチャンスをいただいたことを、スティーブに感謝します。このポストは、スティーブの素晴らしいポスト「なぜ既存の企業は、スタートアップ企業の大型版ではないのでしょう」に関連しています。

 既存の企業が、どうやってより革新的になれるかという問題に、私は長い間取り組んできました。ご存知ない皆さんにお伝えしますが、私は2003年に「オープン・イノベーション」を、2006年に「オープン・ビジネスモデル」を、2011年に「オープン・サービス・イノベーション」を出版しました。

 ごく最近(訳者注:2013年4月28日ポストの「既存の企業のイノベーションとアントレプレナーシップ」参照)、スティーブとアレキサンダー・オスターワルダー氏と私は、この問題に関して意見、アイデア、洞察を交換し始めました。2013年秋に、この分野に関する私たち3名の見解をお互いに理解するために、バークレー校で既存の企業のビジネスモデル・イノベーションのエクゼクティブ講座を開催しました。このブログを通じて、スティーブのブログで啓蒙された私の新しい考えを共有し、それをリーン・スタートアップ手法に結びつけたいと望んでいます。しかしながら、これらの手法は既存の企業内の新しい企業内ベンチャーを運営管理するために必要ですが、十分ではないと言えます。

 最初に、スティーブのポストから得た私の洞察を要約します。スタートアップ企業とは、繰り返しが可能で、拡張できるビジネスモデルを探し求める、一時的な組織です。対照的に、既存の企業とは、繰り返し可能で、拡張が可能なビジネスモデルを遂行するようにデザインされた、恒久的な組織です。これは簡単な説明ですが、深遠な洞察です。既存の企業が新規のビジネスモデルをイノベート(創出)したい時ときに(既に拡張されたビジネスモデル内で、新しい製品とかサービスをイノベートするのではなく)、既存の企業が事業遂行を最も効率的に行うプロセスは、新しいビジネスモデルを探し求めるのに必要なプロセスを必然的に妨害します。