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 ここから、2つの重要な点が導かれます。

第1のポイント:企業内ベンチャーを成功させるには、2つの戦線(企業外部と企業内部)で戦い、勝たねばなりません。スティーブが言うように、これは非常に重要な観点です。

 これに関して記憶に残る例としては、ゼロックス社の社内ベンチャー・ファンドである、ゼロックス・テクノロジー・ベンチャー(XTV)があります。1989年にロバート・アダムス氏が、3000万ドルの投資資金で始め、7年後には投資資金は2億ドルになりました。その間XTVは、DocumentumやDocument Sciencesといった企業を、伝説的なパロアルト・リサーチ・センター(PARC)から創出しました。この並外れた財務実績により、XTVは1989年に創業されたVC企業のトップ25%に入ることになりました。通常のVC企業の場合は、この成功を基にしてより多額の投資資金を調達し、再度マジックを繰り返したいと試みます。

 ところがゼロックスは、1996年にXTVを、社外で成功したにもかかわらず閉じたのです。なぜでしょうか。

 XTVの成功は、ゼロックス社内でたくさんの不満を生み出したのです。DocumentumとDocument Sciencesの成功の大部分は、ゼロックスの技術と顧客によってもたらされにもかかわらず、XTVが投資をしたスタートアップ企業が賞賛されました。さらに問題だったのは、ロバート・アダムス氏と2人のパートナーがXTVの20%の利益配分を受け、その支払額が3000万ドルになったことです。この金額は、当時のゼロックスのCEOの報酬をはるかに超えていました。その結果、XTVは外部で勝ちましたが、社内では敗れたのです。

 これが導く結論は、以下の第2の項目です: