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 企業は今後、未来の技術を取り入れ、新たなビジネス形態を実現していきます。その際、私たちITエンジニアは、どの技術をビジネスにどう生かすかという判断の一端を担うことを求められます。そのためITのみならず、さまざまな分野の未来の技術にアンテナを張りましょう。

 このように考えるのは、情報システムが企業の枠を越え、個人の生活や社会を巻き込んだものに拡大しているからです。情報システムの基本的な概念は長らく、「記録のためのシステム(Systems of Record=SoR)」でした。業務に必要なデータを蓄積し、企業内の関係者がそのデータにアクセスして業務を遂行する、という仕組みを実現するためのものだったのです。

 この概念を、クラウドやモバイル、センサーデバイスの急速な発展が大きく変えつつあります。例えば企業内に記録されたデータと、センサーデバイスで収集する利用者の行動データとを結び付けて活用する形態が見られるようになりました。あらゆるものがつながり、それぞれが積極的に関与し合い、大きな“システム”を構成しつつあるのです。SoRはその一つの構成要素です。

 この新しい大きなシステムを、さまざまなものを巻き込むという意味の言葉を用いて「協働のシステム(Systems of Engagement=SoE)」と呼んでいます。ITエンジニアは、従来のSoRにとどまらずSoEを構築する役割を果たすようになるのです。

 実際、未来の技術によってビジネスモデルが大きく変化する萌芽のような事例が登場しています。米Amazon.comは2013年12月、ラジコン模型飛行機のような無人航空機「ドローン」を利用した配送サービス「Amazon Prime Air」のコンセプト動画を公開しました。顧客が注文した商品が、ドローンに積載され、空中を飛んで配送先に届けられる、というものです。