PR

1日350万個の荷物を分析、顧客を知る

 SGHDの執行役員IT・渉外担当で、グループ全体のIT(情報技術)を統括するSGシステムの代表取締役社長でもある安延申氏は「宅配便のビジネスを支える基幹システム『F-Cube』は、メガバンクの勘定系システムに匹敵する」と話す。F-Cubeのシステム規模は1200万ステップ、データベース容量は約21テラバイト(TB)と巨大である。

 Hadoopを使う新システムは、F-Cubeや情報系システムから必要なデータを抽出し、経営層や現場が意思決定に使いやすいように加工・分析できる機能を備える。例えば、顧客情報や荷物の種別、届け先といったデータを基に、顧客企業や拠点などの切り口で分析可能。新システムは過去3年分のデータを保存し、蓄積可能なデータ量は約70TBに上る。

 新システムの導入で、SGHDはデータの抽出・整理・分析にかかる時間を、従来の5日(120時間)から8時間程度へと、約15分の1に短縮できると見込む。「ITの進化で、最新技術を昔よりもはるかに安く導入できるようになった。しかも今までなら社内で取り扱えなかったビッグデータを素早く分析でき、経営戦略の立案や業務の効率化に生かせるようになる」。安延氏は力を込める。

 SGHDは当面、大きく2つの視点で、宅配便ビッグデータの分析を進めるようだ。

 1つは営業支援。データ分析によって、取り扱い個数をもっと伸ばせそうな顧客企業を早期に特定し、営業担当者には重点的に訪問するように促す。