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 前後編2回で、アップルが発表したCarPlayについて、アップルウオッチャーとして知られる林信行さんと、世界を飛び回る自動車ジャーナリストの川端由美さんに対談してもらいました。「“車載OS戦争”なんて起こりっこない」と「 クルマの情報化、“本当の宝”は後部座席に落ちている?」です。

 アップルと自動車について日ごろから取材を積み重ねている二人でなければ聞けなかった内容になったと思います。同席した編集部の人間に聞くと、対談は大いに盛り上がったといいますが、やり取りの中にプロならではの自負を感じて、読んでいると見えない火花が飛び散っていたような気になりました。

 印象に残った部分を少し引用します。

「そのデバイスをさっとクルマの中に入れて、年賀状のために入れておいた住所を使って目的地までのナビができる。すごく親和性が高いというか、クルマの情報システムって、今まではクルマの中だけで終わっていたのですが、実は、人はクルマの中だけじゃなくて、その後、つまりクルマを降りた後も含めたトータルなナビゲーションが必要だったりするわけです。スマートフォンであれば、そういう最初から最後までのドア・ツー・ドアなナビができる」(林氏)

「クルマの情報化という点では、技術を提供しているIT側も、自動車側がどこまで許容してくれるのか探っているところだと思います。IT系の人は、デファクトスタンダードさえ取れば、あとは一気に行けるみたいな感覚が大きいと思うのですが、自動車って実はデファクトってないんです。たくさんバリエーションがあってブランドがあること、多様性があることが付加価値を生み出しているわけですから。IT系の企業も、そうした付加価値を生み出しているようなブランドから入っていこうとしているわけですが、果たしてどこまで許してくれるのかな、この自動車メーカーは?っていうのを探っているところではないでしょうか」(川端氏)

 ITの世界で、コンシューマライゼ―ション、IoT(インターネット・オブ・シングス)などへの注目が集まっています。アップルのCarPlayを入り口に始まった二人の対談は、これらの動向を見通すヒントにあふれています。ぜひご一読ください。