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 「私自身の達成感はミックスと申し上げたい。過去最高益を実現できたのは良かったが、その先を見るとまだ道半ばだ」。日立製作所の中西宏明会長兼CEO(最高経営責任者)は2014年5月12日の決算会見でこう述べた。

 国内IT大手4社の2014年3月期連結決算が出そろった(図1)。日立が営業利益で過去最高を更新し、富士通の増益率が6割に達した。これと対照的に、NTTデータとNECは減益となった。企業のIT投資が回復し、受注環境が好転している一方で、不採算案件をどう抑制するかが業績の鍵になっている。

図1●日立製作所、富士通、NEC、NTTデータの連結業績
「315億円」の不採算で、NTTデータは3割減益
図1●日立製作所、富士通、NEC、NTTデータの連結業績
(写真左:新関 雅士)
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 日立の売上高は、2013年3月期比6.4%増の9兆6162億円、営業利益は同26.3%増の5328億円と、23年ぶりに過去最高益を更新した。自動車需要が好調だったことを受け、「高機能材料」部門などが営業増益を牽引した。

 「情報・通信システム」部門は増収増益。売上高が9.4%増の1兆9549億円、営業利益は5.1%増の1100億円となった。ITサービス事業やATMが好調だったのに加え、円安も寄与した。