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 農業は不確実性の高い産業だ。リスクを軽減し、作物の品質や収穫量を安定させるために、IoTを活用する事例が増えている。その一つが、カルビーである。

 さまざまな味のポテトチップスを生産するカルビーにとって、原料となるジャガイモの調達は死活問題だ。特に疫病は収穫量を大きく左右する。疫病の発生を予測し、事前に対策を取りたい。そのためのデータを収集する手段としてIoTに目を付けた。

 カルビーでは、ジャガイモを北海道にある約1100件の契約農家から調達している。そこで、道内のジャガイモの生産地区3カ所に、気温や湿度、降水量、日射量などを計測できる「気象センサー」を計5台設置した。そこから集めたデータを分析し、独自に発生日を予測している。疫病発生のリスクが生じると、契約農家に疫病の予防作業を促すメッセージを送信している。これによって、カルビーでは以前よりも安定的にジャガイモを調達できるようになった。

北海道内のジャガイモの生産地区に設置した「気象センサー」(写真:村田和聡)
北海道内のジャガイモの生産地区に設置した「気象センサー」(写真:村田和聡)
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■参考文献
「データサイエンティスト その未来」,『日経情報ストラテジー』,2013年12月号,pp.24-67.