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 「無料語学サービス『Duolingo』創業者に聞く、ヒューマンコンピュテーションの可能性」という記事を公開しています。読んでいて、まだITが人に勝てない分野があること、こういった分野でITの力を最大限に発揮させるために、人を巻き込む天才がいることを知りました。

 人を巻き込む天才が、インタビューの対象であり、無料語学サービス「Duolingo」の創業者である、グアテマラ生まれのルイス・フォン・アン氏です。記事によればアン氏は「人間とコンピュータが協調して問題を解く『ヒューマンコンピュテーション』で事業を興す連続起業家」と紹介されています。

 人を巻き込む天才というのは分かりにくいかもしれませんので、少し長いのですが実例を記事から引用します。

 「元々アン氏は、Webサービスへの不正登録を防ぐ技術『CAPTCHA』の開発者だった。ユーザーはWebサービスへの会員登録のため、ブラウザーに表示された『歪んだ文字』を読み解き、入力する。

 歪んだ文字を読む、という非生産的な営みを、意味のある営みに変えられないか・・・そう考えたアン氏が思いついたのが、ヒューマンコンピューテーションの考え方をCAPTCHAに応用する『reCAPTCHA』のアイデアだった。

 reCAPTCHAでは、CAPTCHAで表示する文字の一部を、ランダムな単語ではなく『過去の書籍のうち、OCRの自動読み取りでは読み取れない文字』に置き換える。ユーザーは、歪んだ文字を読み解いて入力するうちに、『過去の膨大な書籍をデジタル化する』というプロジェクトに知らずに参加しているわけだ。アン氏は卓抜したアイデアで、無駄の多い営みを、人類に役立つ一大プロジェクトに変貌させた」

 アン氏が現在、手掛けているDuolingoは、多くの利用者が無料で語学を学習していると、知らず知らずのうちに、ネット上の様々なコンテンツを別の言語に翻訳する作業に参加することになるというものです。記事によれば、「Duolingoは米CNNと契約し、CNNの英文サイトのほとんどを毎日、スペイン語に訳している」のだそうですが、翻訳するのはスペイン語を学ぼうとDuolingoを使う英語圏の人々なのです。

 クラウドソーシングという言葉をよく聞きますが、reCAPTCHAもDuolingoもアン氏のアイデアは、私には全く思いもつかないものです。天才はいるのだ、ということでしょう。