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技術型とコンサル型が一体で動く

社内の勉強会には様々な事業部門から社員が集まる。
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 リクルートの新しい側面は、データ分析を社内共有して合理的な働き方を植え付けること。西郷氏らビッグデータグループは、「R-techセミナー」という社内勉強会を開催し、成功事例のノウハウの横展開を促した。「中途入社して気づいたのは、リクルートはボトムアップの会社であること。現場の社員が納得してこそ成果が生まれる。これからはデータサイエンティストがその核の1つになる」と西郷氏は語る。狙い通り、ビッグデータグループがサポートするプロジェクトが次々に立ち上がった。現在までに176案件をこなし、増収効果は数億円に上る。

「ネットに事業がシフトする中、技術の重要性が増した」と話すリクルートテクノロジーズの米谷修CTO

 成果の背景には組み合わせの妙がある。ビッグデータグループのメンバーは80人。西郷氏らデータサイエンティストのほか、大規模データを分散処理するHadoopなどの最新技術を研究、実装するエンジニアがいる。「以前は、データサイエンティストとエンジニアは別々に動いていた」とリクルートテクノロジーズのCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)を務める米谷修執行役員は話す。事業部門に対して、前者は高度な分析を、後者はHadoopを活用したインフラ構築を提案していた。

 「そのうち両者が一緒に仕事をすると大きなシナジーが生まれることが分かってきた」(米谷CTO)。データサイエンティストが分析手法を考える際に、「今ある技術」だけでなく、「今後使えるようになる技術」をエンジニアがサポートすれば、分析の幅が広がる。分析結果に基づいたサイトの機能拡充もスピーディーに行えるようになるからだ。