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 松川氏は、介護保険制度改正の方向と現場から見た介護・医療連携の必要性について意見を述べた。次回の制度改正の方向性は、「地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みの中で、医療と介護の連携をどう進めていくかが問われる改正となる」と説明。「制度改正で目指す質の高いサービス提供体制を構築するためには、お互いがばらばらに持っている情報を自分たちの職域で活かすのでなく、お互いの情報を基にケア、診療を包括的に行っていかなければならない」と強調した。

 オムロンヘルスケアの事業・製品を紹介した大川氏は、特にクラウドサービスの1つとして「ウェルネスリンク」のデータ活用について話した。同サービスは、ユーザーが血圧計や歩数計、活動量計などの機器からウェルネスリンクにデータを登録し、さまざまなサービスを提供するもので、登録ユーザーは100万人を超えているという。「蓄積したデータを登録ユーザーの理解を得て、どのようにオムロンとして利用価値があるか、どう活用するか模索している。例えば、1週間単位の各集計データを都道府県別にマッピングした健康情報マップを展開しているが、県ごとに血圧の週時変化が異なるなど、特徴的な現象が見て取れる。それらを地域の人たちで活かせないか考えている」と話した。

 岡﨑氏は薬剤師の視点で、医介連携の中でお薬手帳をどう活用してくべきか述べた。その中で岡﨑氏は、電子化したお薬手用による情報共有にICTツールを活用するなら、「患者さんの生活・治療を支えるというような目的の明確化、確認作業が一元的に容易にできる手段の共通化、医師や看護師など関わるスタッフの作業の効率化・平準化ができる仕組みでなければならない。何より本人や家族も参加できる環境が大事だと考えている」と述べた。