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 「ビッグデータに対応できるデータ保存システムを構築したい」――。これが、水産加工食品会社のE社長とIT担当のYさんからの要望です。その要望に対して、新人営業のD太君と先輩SEのM子さんは、磁気テープの導入を提案しました。商談の行方はどうなる?

D太 ビッグデータに対応したいとのことでしたね?

E社長 そうなんだ。蒲鉾など当社の製品が高い評価を受けているのは知っているよね。いま、蒲鉾職人の経験と勘を、ITべースの生産管理システムに取り込んでいるところなんだ。目的は新しい商品を次から次へと開発することだ。

D太 その開発過程で発生するデータが、ビッグデータということですか。

E社長 そういうこと。トライ&エラーを積み重ねてこそ、顧客に価値を認めてもらえる商品が生み出せるものなんだ。だから、不具合が生じたケースも含めて生産と開発に関するデータは、すべて保存しておきたいんだ。

Yさん でも、当社は中小企業です。そんなに資金はありません。低コストでビッグデータを保存できるシステムはないでしょうか?

D太 磁気テープを採用しましょう。

E社長 磁気テープ? 昔コンピュータルームにあったことを記憶しているけど、まさかあれのことじゃないよね?

D太 ハイ、あれのことです。

E社長 えっ!? 磁気テープはまだ生きているの?

M子 バリバリの現役です。例えば、4億人を超えるメールユーザーを抱える米国の超大手クラウド事業者が、データセンターに磁気テープ装置を導入しています。

Yさん データセンターならビッグデータを扱うのでしょうが、磁気テープを中小企業の当社に薦める理由は何ですか?

D太 「大きい」「安い」「便利」なストレージだからです。

E社長 (疑わしげに)納得できるように、1つ1つ説明してもらおうじゃないか。

D太 「大きい」は大容量だということです。

E社長 ビッグデータを保存するためには当然だよね。(首をかしげて)でも、磁気テープよりハードディスクのほうが容量が大きかったような記憶があるが。

D太 おっしゃるとおりの状況でした、少し前までは。しかし、テープの磁性体がメタルからバリウムフェライトに移行した2011年以降、磁気テープのカートリッジの容量は急速に大容量化を遂げ、ハードディスクユニットの容量を抜いているんです。

E社長 ほんとうに?