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 シリコンバレーは、サンフランシスコ湾岸地区南部を指す。今では、シリコンがハイテクの代名詞となっている。なぜこの地がシリコンバレーと呼ばれるようになったのか、歴史の舞台を歩いてみた。

当初ハイテク産業は東海岸に集中

 シリコンバレーの歴史を遡ると、William Shockleyにたどり着く。

 カリフォルニア州で育ったShockleyは、第二次世界大戦後、Bell Telephone Laboratories (ベル研究所) で半導体研究に着手した。当時、ハイテク産業は東海岸に集中し、その中でもベル研究所が最高峰であった。

 Shockleyはゲルマニウムとシリコンを使った増幅器とスイッチを発案し、John BardeenとWalter Brattainが実験でそれを証明した。ベル研究所はこれを「トランジスター」と命名し、この功績でShockleyら三人は1956年にノーベル物理学賞を受賞した。

写真: VentureClef、インセット: Chemical Heritage Foundation
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Shockleyがシリコンの種を蒔いた

 Shockleyは、1953年、ベル研究所を離れてカリフォルニアに戻った。2年後、半導体開発ベンチャー「Shockley Semiconductor Laboratory」を立ち上げた。上の写真がその場所で、中の写真が当時の研究所の外観である。ここは「International Market」というスーパーマーケットだが、中を覗くと営業している様子はない。Shockleyはここで半導体研究を始め、ハイテク企業が集う東海岸から西海岸にシリコンを移植した。