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 一方で、「特に中小企業では、リース更新のタイミングを前倒ししてまで移行するといったことはあまりなく、残念ながら進んでいる状況とはいえない」(大塚商会 技術本部 システム技術部門 テクニカルソリューションセンター MSソリューション課 課長の板垣智和氏)、「最近になって、ようやく移行を考え始めたというところが多い」(日立ソリューションズの生山氏)という声もあり、国内にはまだ移行が済んでいないサーバーが多く残っている。

アプリの検証に時間がかかる

 サーバー移行は長期計画を立てて実施することが多い。「5年前から計画的に進めている案件では、一つのシステムにつき移行完了までに半年から2年ほどかかっている」(日本ヒューレット・パッカード テクノロジーコンサルティング統括本部 データセンターソリューション第三本部 第一部 コンサルタントの日吉昭夫氏)。

 サーバーは業務や自社サービスに欠かせないアプリケーションが動いていたり、周辺システムと連携していたりすることが多い。この場合、影響範囲が広いため簡単には止められない。長期の休みなどタイミングを見計らって切り替えるほか、段階的に移行することもある。

 最も時間がかかると考えられるのが、サーバー上で動くアプリケーションの検証だ。パッケージソフトではない自社開発の業務アプリなどは、移行先のOSで問題なく動くかどうかの検証に時間がかかる。古いAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)や接続方式を使っていると、プログラムの作り直しが必要な場合もある。

 移行後の選択肢は多い。単純なサーバーの買い替えにとどまらず、機能拡張や運用・保守を考慮して、クラウドへの移行や仮想化技術を導入するといった選択肢もある。OSのバージョンも、Windows Server 2008と同2012の二つがあり、予算との兼ね合いやサポート期間の長さなどを考慮し、自社に合ったものを選択する必要がある。