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 SEはピンチに陥った時にどんな姿勢・態度でSEマネジャーと相談すれば良いか。「切り開け!」シリーズの前回(ピンチに強いSEは「どうしたら良いでしょうか」と言わない)はそれについて述べた。今回は第4回を書く。

アプリケーション軽視の状況が長年続く

 顧客は営業や工場、人事・経理など、いろんなシステムを開発する。その目的は企業の競争力の強化や生産性の向上などを図るためである。コンピュータはあくまでもそのための道具である。顧客にとってはアプリケーションが先で、コンピュータはあくまでも後である。

 そのようなシステムを受注して開発するIT企業には、顧客の業界や業務、アプリケーションが分かるSEが不可欠である。ITに強いSEばかりでは、まともなシステム開発はできない。特に元請けのIT企業にはこのことが要求される。これには誰しも異論はないと思う。

 だが、筆者には日本のIT企業やSEはアプリケーションをあまりにも軽視しているように思える。ITSS(ITスキル標準)も然りである。事実、多くのIT企業の研修はIT中心だし、SEもITに詳しいSEが会社では一般にもてる。こんなアプリケーション軽視、IT重視の状況が、日本のIT業界では長年続いている。

 これはある意味で本末転倒である。顧客こそ良い迷惑であろう。筆者は、IT企業はこれで良いのだろうかと思う。あえて言えば、日本のIT企業やSEは何を考えているのかと言いたい。

 このことをIT企業やSEの方はぜひ考えて欲しい。そして心あるSEの方は、アプリケーションに強くなって新しいSEのあり方の道を切り開いてほしい。

 もちろん、IT企業のSEがいかにアプリケーションに強くなっても、顧客の強い人にはかなわない。だが、あるレベルのスキルがないと、しっかりした仕事はできない。もちろん、顧客にも信頼されない。今回はこのSEのアプリケーションスキルの重要性について述べる。