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アプリケーションスキルを身につける三つの段階

 では、SEはどうやれば業界やアプリケーションのスキルが身につくか。それには三つの段階がある。次にそれについて簡単に説明する。

●第一段階

 アプリケーションを開発する時にその業界の本を読む、顧客に教えてもらう。現場を見る。業界紙を読む。研修に出る。業務フローを書いてみる。DB(データベース)設計をしてみる。先輩の経験を聞く、などを行って自分で勉強する段階である。

 この段階で重要なことは、ITの習得と同様にアプリケーションスキル習得に意欲をもって取り組むことである。この段階は、ある意味で業務やアプリ習得のOJTである。

●第二段階

 SEはアプリケーションを実感できるようになる段階である。実感と言ってもピンと来ない人もいると思うが、このレベルのSEになるとアプリケーションという言葉を聞いて、それをイメージできる。業界の専門用語で顧客と話ができる。基本伝表の項目や桁数はスラスラ言える。顧客と話をしていて、それは分かりませんと言える。業務の流れや例外処理が分かる。そんなレベルである。

 大まかに言うと、業務やアプリケーションが8割方分かるレベルである。これが、SEが持つべき最低限のスキルレベルである。SEはこのレベルにならないとアプリケーションが分かっているとは言えない。そのためには、顧客の業界のシステム開発の経験が数回は必要である。

 なお、ある業界でこのレベルになると、他の業界を担当してもそれなりの会話ができるなど、他の業界でも細かいことを除けば十分通用する。

●第三段階

 スキルを磨く段階である。業務やアプリケーションが8割方分かると、日頃顧客と会話していて分からないことは「それは何ですか。教えてください」と言えるようになる。すると、顧客の利用部門の方や部課長などとの会話で、自ずとスキルが上がる。そして業界が時代と共に変化してもスキルを維持できる。

 SEは、このような段階を踏んでアプリケーションスキルを身につけ、アプリケーションに強くなる。そのためには、SEは若い時代に同じ業界の仕事を数年間やった方がアプリケーションスキルは身につきやすい。