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システム部門の担当者がアプリケーションを知っていると思うな

 SEの中には「SEはアプリケーションを理解せよ」と言うと、「情報システム部門の人が分かっているから、SEはITだけでよい」と考える人もいると思う。そしてそんなSEは往々にして、プロジェクトが遅れたり要件が膨れたりすると、「システム部門が弱い。彼らの言うとおりにしたのに・・・」などと言う。

 自分は悪くないと言いたいのだろうが、そんなことを言っても何の役にも立たない。赤字も黒字にはならない。もともとシステム部門の担当者のアプリケーションスキルレベルは、担当者によって様々である。

 例えばこんなケースがある。あるプロジェクトで、SEがシステム部門の人とシステムを作った。そしてある程度できたので、営業部門の方に見てもらった。

 すると営業部門の方が「こんなことができますか」とSEに言われた。SEは「そんな機能が必要だとは聞いておりません」と答えた。すると営業部門の方は「冗談じゃない。業界では当たり前の機能だ。業界の常識だ」と言われた。きっとそのSEは「システム部門の人の言う通りにやったのに・・・」と思ったのだろうが、後の祭りである。

 これは一つの例だが、システム部門の担当者にはこのたぐいの人が結構いる。それを見抜くのもSEの仕事である。アプリケーションに強いSEは、システム部門の担当者のアプリケーション力を見抜くものだ。正確ではなくても「この担当者は知らないな」とか「良く知っているな」とか、当たらずとも遠からずの判断力を持っている。

 いずれにしても、SEは「システム部門の人は業務やアプリケーションを良く知っている」と思って仕事をしないことだ。そして、彼ら彼女らの業務やアプリケーション力を見抜く眼力も持つことだ。