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インテル、ARMとどう戦うか

 進んではいるものの、POWERのオープン化はまだ始まったばかり。成功に至るにはいくつもの課題をクリアする必要がある。

 最大の課題は、POWERに対応するソフトウエアを増やせるかどうか、だ。OpenStackやKVMへの対応でアプリケーションの移植が容易になったとはいえ、今も商用ソフトやOSS(オープンソースソフト)の大半は、x86サーバーでの動作を前提に開発されている。

 IBMは、ソフトウエアのPOWER対応を加速させるため、まず「Ubuntu」開発で知られる英カノニカルをFoundationに加盟させた。続いて、世界5拠点で商用ソフトウエアや顧客のアプリケーションをPOWERに移植するサポートを実施している。

 周辺機器を含めたハードウエアのエコシステムの形成も、緒についたばかりだ。長年にわたりエコシステム形成に尽力してきた米インテルや英ARMとの差は大きい。IBMは、ライセンス先をOpenPOWER Foundationの加盟企業に限定することで、過当競争に陥いることを防ぎながら、効率よくエコシステムを育成する方針だ。