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 理化学研究所の「STAP細胞」をめぐる騒動が続いている。英国の学術雑誌「Nature」に掲載された論文に、画像の加工や取り違えといった疑いがあることが次々と指摘された。他の論文からの記述の無断コピーも発覚している(図1)。

●STAP細胞論文で問題となっている論文の盗用
図1●理化学研究所が発表した、STAP細胞論文に関する「調査委員会調査中間報告書」の一部。赤字の部分が、他人の論文のコピーであることが確認された
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図1●理化学研究所が発表した、STAP細胞論文に関する「調査委員会調査中間報告書」の一部。赤字の部分が、他人の論文のコピーであることが確認された

 この騒動で一躍注目を浴びたのが、コピー・アンド・ペーストによる文章の流用を発見するツール、いわゆる「コピペ判定ツール」だ。

 その一つが、2種類の文書を比較して差分を抽出するツール。インターネットなどでは、Webブラウザー上で使える「difff《デュフフ》」(図2)が特に話題になった。difffは、生物学の研究者である内藤雄樹氏が開発し、無償で公開したもの。技術的には、UNIXが搭載するファイル比較機能「diff」を利用して差分を検出しているという。

●ネット上で不正の追及が行われた
図2●2種類の文章を比較できるネットサービス「difff《デュフフ》」(http://difff.jp/)を用いて、米国立衛生研究所のWebページの文章(左)と、STAP細胞の研究を主導する、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 細胞リプログラミング研究ユニット 小保方晴子研究ユニットリーダーの博士論文(右)を比較したところ。差異は青くマーキングされた部分のみで、両者はほぼ同じであることが分かる。ネット上の不正論文追及サイトなどで紹介された
図2●2種類の文章を比較できるネットサービス「difff《デュフフ》」(http://difff.jp/)を用いて、米国立衛生研究所のWebページの文章(左)と、STAP細胞の研究を主導する、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 細胞リプログラミング研究ユニット 小保方晴子研究ユニットリーダーの博士論文(右)を比較したところ。差異は青くマーキングされた部分のみで、両者はほぼ同じであることが分かる。ネット上の不正論文追及サイトなどで紹介された
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