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ヘルスケア機器とホームオートメーション機器市場が一気に再燃

 ハードを開発する会社にとって無視できないニュースもある。最近、スマートフォン連携型のハードというとBluetoothスピーカーブームも一段落し、ヘルスケア機器とホームオートメーション機器とが盛り上がっている。スピーカーくらいであればできることもたかが知れているし、Bluetoothの標準規格だけで互換性や相互接続性が担保されていた。

 これに対してヘルスケアやホームオートメーションの製品は、製品の種類も多種多様な上に、標準と呼べる標準がなく、アプリやクラウドサービスもすべて自前で用意する必要があった。会社によっては、それがいい囲い込み戦略になると考えている人もいるが、せっかく記録した活動量が体重計のデーターと連動しなかったりといった状況では、ユーザーの側もなかなか実用性を感じてくれない。

 そこでアップルが用意したのが、「HealthKit」というヘルスケア系ソリューションの開発に便利な開発キットと、その技術にひもづいたヘルスケア機器のデータを管理する「Health」というOS標準アプリだ。

 公式ホームページによれば、この「Health」アプリは、ユーザーが利用しているヘルスケア系のハードウエア製品やアプリから情報を集めてきて記録し参照するのが主な機能で、「消費カロリー」「睡眠の記録」「フィットネスの記録」といった従来のヘルスケア製品から想像がつきやすいものはもちろん、医療機関を利用する際に役立ちそうな「摂取した薬の記録」「栄養情報」さらには「診察結果」といった情報を記録する機能もある。

 もしかしたら、今後、医療機関をまたいで参照される「カルテ」的な役割も担っていくことになるかもしれない。ちなみにユーザーが突然、何らかの理由で倒れたりした場合に対処できるように血液型や薬との相性などの救急医療に必要な情報を登録する機能もあるようで、うまくこの機能の利用が広がればiPhoneが、既にアップル製品が強い医療の世界に、さらに深く切り込む大きな分岐点にもなりかねない。