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 連載の最終回は、現地法人にトップマネジメントとして赴任する層(45歳以上)の育成について触れる。

 例によって、この層の人材が持っているべきスキル・知識については、マネジャー層が持っているべきそれらが備わっていることを前提に話を進める。それらについては前回の記事を参照してほしい。

 ただ、若手の頃に培ってきた現地への浸透力、現地スタッフと同じ目線に立って協働することについては、これが逆に作用してしまい、現地スタッフからのリスペクトが失われる、という例も聞こえてくる。当然ではあるが、この経営層人材については、現地人マネジャーからも期待も大きい。ただ現地に慣れ親しむスタンスがあるというだけでは、十分ではない。

 ここでは対社内・社外の両面において必要となるスキルについて順番に触れていきたい。

社内向けのプレゼンテーション力が重要

 まずは対社内に向けて必要となるスキルだが、会社としてトップマネジメントとしてのビジョン、信念について強く描き、現地メンバーに伝えていくことが重要になる。日本国内のトップマネジメントにおいても、必要なスキルだ。しかし、マネジャー層同様、赴任者でこの経験値・スキルが十分にある人は多くない。当然ながら、このメッセージが発信できない人に、ナショナルスタッフ(現地採用社員)がついてくることはない。

図●トップマネジメント層に必要な要素
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 そういう意味でも、リーダー層には高いプレゼンテーション力が求められる。