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マイクロソフトのLyncのサイト
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 facebookメッセンジャー、Twitterのダイレクトメッセージ、Skype、LINEなど、インターネットを使ったインスタントメッセージによるコミュニケーションツールは、その多くがコンシューマー向けのものだ。

 Microsoftのインスタントメッセージといえば、Skypeが思い浮かぶが、過去にかわしたメッセージの蓄積、複数デバイスでのログオン状態維持の不安定さなど、どれをとっても仕事には使えるものではない。

 ただ、使ってみるとわかるが、これらは、メールよりもずっと気軽で使いやすい場合もある。メールと違って、前置きもいらなければ、冗長な言い回しもいらない。要件だけをズバッと書けばいいという暗黙の了解もあり、かつてメールが担ってきた役割の多くを、インスタントメッセージが奪っているような状況だ。

 とはいうものの、企業が従業員のコミュニケーションのために、これらのサービスの利用を認めるかどうかというと話は別だ。ビジネスにおける基本的なコミュニケーション手段はあいかわらずメールだし、文書のやりとりという点でコンプライアンスをきちんと管理するためにも、コンシューマー向けのインスタントメッセージサービスを使うわけにはいかない。

Microsoftの答えはLync

 Microsoftもそのあたりを気にしているのだろう。同社では企業向けのインスタントメッセージング手段としてLyncを強く推進している。今後は、デジタルネイティブな従業員が大きなパワーを持つようになるのは自明で、そのコミュニケーション手段にインスタントメッセージング的なものはどうしても要求されるはずだ。そこにきちんと対応していかなければならないわけだ。

 考えてみれば、Windows 95の時代には、電子メールの普及もまだまだだったが、そういう時代だからこそ、Windowsには標準でExchangeクライアントが添付されていた。今のOutlookの前身でもある。今、Office 365を導入すれば、Lyncがもれなくついてくるようなもので、20年たった今も、同じようなことが繰り返されている。企業の現場でインスタントメッセージが市民権を得るのは、まさにこれからだ。そのトレンドをコンシューマーが作ったという点が現代を象徴している。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei