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 チップや基板がむき出しになったRaspberry Piなどの開発ボードと違い、Kinoma Createは、ちゃんとした筐体があり、タッチパネルやWi-Fi通信の機能を最初から備えた開発マシンです(写真2)。価格は149ドルと手頃で、2014年9月に出荷を開始します。

写真2●Kinoma Createの外観
写真2●Kinoma Createの外観
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 ハードにはなじみがないWebコンテンツの開発者などをターゲットにしていて、使いやすい開発環境を最初から備えます。Webの標準言語であるJavaScriptとXMLでプログラムを開発でき、各種センサーなどの技術的な詳細を隠蔽するライブラリを提供します。

 開発メンバーの知り合いにプロトタイプを渡して、早速、試してもらっています。その1人が日本人でカリフォルニア在住の大島孝子さん。Webエンジニアでハードウエアは初心者の彼女は、Kinoma Createにセンサーをつなぎ、家の中のガスオーブンやヤカンの状態を調べて消し忘れをチェックできるようにしました。手慣れたJavaScriptを使い、夫と一緒に2週間ほどで完成させたそうです(ブログはこちら、動画はこちら)。

 このKinoma Createが特徴的なのは、開発したのが2014年1月期の売上高が34億ドルという大手半導体メーカーだということです。開発したMarvell Technology Groupは、韓国Samsungのタブレットや、米GoogleのChromecastなどにCPU(SoC)を提供しています。十分な資金力があり、本来なら“たった5万ドル”の開発費のために、クラウドファンディングに頼る必要はありません。