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 Google Glassは、米国の大学病院で必要不可欠の医療ツールとなってきている。今度は、医師ではなく、患者側がGoogle Glassをかけて治療を受ける、新たな試みが始まった。その最前線をレポートする。

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母親がGoogle Glassをかけて授乳

 新生児の母親ががGoogle Glassをかけて、医療関係者から授乳法を学ぶ取り組みが話題を集めている(上の写真)。これは、米サンフランシスコなどに拠点を置く、Small Worldという企業により開発されたシステムを利用している。同社は世界各国を舞台に、最新テクノロジーを使って革新的なソリューションを開発しており、「技術の国連」と呼ばれている。

 Small Worldは、Australian Breastfeeding Association(ABA)と共同で、豪州で「母乳で育てるプロジェクト」を立ち上げた。これは、母親が新生児に授乳する際に起こる問題を、Google Glassで解決しようとする取り組みである。

 通常母親は、病院で子供を出産して授乳を始める。だが、うまく授乳できなくて、途中で止めてしまうケースが増えている。母乳の出が悪いまま退院してしまい、家に帰っても授乳が上手くいかないことが原因である。

 病院などに相談し、電話で指導を受け、問題を解決するケースもあるが、多くはうまく授乳できず困っている。これら母親たちに対して、ABAがGoogle Glassを貸出し、カウンセラーがグラスを通して、母子の様子を観察しながら授乳法を指導する。