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 近年、ユーザーに提供するシステムを構成する要素はどんどん移り変わっている。アプリケーション開発の観点では、新たな言語やフレームワークが次々と登場。

鈴木 雄介 氏
グロースエクスパートナーズ 執行役員。大手百貨店の情報子会社にて開発と運用を経験後、ネットマーケティングのベンチャー、フリーランスを経て2008年にグロースエクスパートナーズの創業に参画。2013年より現職

 インフラの観点では、仮想化技術やクラウドの進歩が目覚ましい。利用者の観点ではリーンスタートアップやユーザビリティー(UX/UI)、運用の観点ではDevOpsといったトレンドもある。

 ITアーキテクトはこうした広範な分野で新しい技術(および製品・サービス)や古い技術を組み合わせながらシステムを設計していく。このためには単に技術を知っているだけでなく、技術の本質を見抜いた上で、状況に適合させながら最適化を図る必要がある。

 ではどうしたら、技術の本質を見抜く目を養えるのか。私が実践しているのは「仮説立案」「実践」「検証」という三つのステップである(図1)。一つずつ説明していこう。

図1●技術の本質を見抜く三つのステップ
図1●技術の本質を見抜く三つのステップ
新しい技術を解説した書籍や記事を読んで知識を得るだけでは不十分だ。技術の本質を見抜くために日ごろから実践している三つのステップを示した
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仮説を持つことから始める

 まずは仮説立案である。一般に、技術は何らかの課題を解決するために生まれる。その課題や解決の仕方という技術の背景を理解することは、その技術そのものを知るより大事だと思う。

 例えばパブリッククラウドについて考えてみよう。クラウドという言葉は、米Google 会長のエリック・シュミット氏の発言が原典とされ、インターネットを通じてシステムを利用する形態の総称として使われる。ユーザーが自分でサーバーを用意しソフトウエアを購入してインストールする、という従来の利用形態とは大きく異なる。