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グッドパッチ代表取締役社長の土屋尚史氏(写真=室川イサオ)
グッドパッチ代表取締役社長の土屋尚史氏(写真=室川イサオ)

 2014年6月18日に都内で開催された「FailCon Japan」。午後初めのセッションに登壇したのは、スマートフォンアプリなど向けのUI設計やWebサービス開発を手がけるベンチャー企業、グッドパッチ代表取締役社長の土屋尚史氏(写真)だ。同社創業時からこれまでに経験した四つの大きな失敗と、それを乗り越えたことで得られた教訓を語った。

 土屋氏はまず、グッドパッチ創業までの経緯を紹介した。元々Web制作会社でディレクターをしていたが、3年ほど前に突如会社を辞めて渡米。サンフランシスコで3カ月間インターンとして働いた後、日本に帰ってきて共同創業者と二人でグッドパッチを起業した。

 そんな土屋氏を起業後に待ち受けていたのは、四つの大きな失敗だった。同氏はこれら四つの失敗談に「起業」「金」「人」「知識」というラベルを付けた。

共同創業者が転職、起業半年後にたった一人に

 ラベルの一つめ「起業」にまつわる失敗談は、「起業後6カ月で一人に」というものだ。「2011年9月にグッドパッチを起業した直後、コワーキングスペース運営、UI/UXコンサルティング、海外進出支援事業という三つもの事業を共同創業者と二人でいきなりやろうとしていた。これが大失敗の始まりだった」(土屋氏)。

 「全てが中途半端になり、半年経った時点でどうにもならなくなった。キャッシュも減る一方だった」と土屋氏は当時を振り返る。この危機に土屋氏は、他をいったん全部捨てて、UI事業だけに注力しようと決意する。ところが、その矢先に何と共同創業者が大手ITベンダーに転職してしまう。「まさか起業して半年後にたった一人になってしまうとは思わなかった」(土屋氏)。