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 丸紅は、業務システムのクラウド化を急ピッチで進めている。今後5~6年かけて、基幹システムを含めてクラウドへの移行を本格化する。クラウドの活用を増やしてきた結果、システム保守の業務負荷を軽減。これによりIT部門である情報企画部は、本来の企画業務に専念できる企画集団への転換を目指せるようになった。

 丸紅は業務システムのパブリッククラウドへの移行を加速させている。クラウド活用で成果を上げているからだ。その一つが、保守業務の省力化である(図1)。これにより、社内サーバーなどの保守作業に追われていたIT部門の人材を、本来のシステム企画の業務に振り向けることが可能になった。そこで、丸紅の情報企画部は2014年3月、IT戦略の「企画集団」になることを宣言した。

クラウド活用で保守業務などの省力化を実現
図1●丸紅のクラウド活用の経緯とその効果
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 だが、当初から「企画集団」になることを目指してクラウドを導入したわけではない。保守業務の負荷の大きさに耐えかねての選択だった。同社がどのようにしてクラウドを導入し、活用してきたのか。その軌跡を振り返ろう。

メールシステムの保守業務が重荷に

 丸紅は1990年代後半に、世界中の拠点に張り巡らしていたテレックス網を廃止して、各拠点に電子メールサーバーを設置。スマートフォンが登場する前の2000年代からBlackBerryといったモバイル機器でもメールを閲覧できるようにしていた。