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写真1●広報部会の片山正一氏(左)と岸和田隆氏
写真1●広報部会の片山正一氏(左)と岸和田隆氏
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 PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム、略称「PGECons」。その会員一覧には、PostgreSQL関連ビジネスを手掛けるITベンダーが名を連ねる。各社は互いに競合関係にあるが、PGEConsにおける活動はオープンなものだ。「自社のノウハウを囲い込むのではなく、価値の高い知見を会員間で共有し、それを公開することに力を注いでいる」(PGECons広報部会に所属する日本ヒューレット・パッカードの片山正一氏、写真1)。

 オープンソースのデータベース管理システムであるPostgreSQLは、多くの企業システムで利用されている。ただし、ミッションクリティカルな基幹システムで採用する企業はそれほど多くないという。アシストの岸和田隆氏(広報部会)は、「PostgreSQLを基幹システムにいち早く採用したのは、イノベーターやアーリーアダプターといわれる先進企業。商用DBを使っている企業の方が圧倒的に多い」と説明する。

 PostgreSQLがユーザー企業のメインの選択肢となり、その利用実績が拡大するには、企業での利用シナリオを前提とした詳細な技術情報や、導入事例の情報が不可欠だ。PGEConsでは、技術部会を中心とした調査や技術検証などを通じて、これらの情報を整備・発信している。

3つの技術部会で実機検証

 2013年度は、3つの技術部会(WG)が活動を実施した。例えばWG1は、企業情報システムにとっての重要課題である「性能」をテーマに掲げる。性能評価手法の検討や、スケールアップ/スケールアウトといったテーマ別の実機検証などを実施。実機検証には、「処理データ増大のためのパーティショニングの効果検証」「DB格納場所としてSSDを使った場合の性能検証」など、実践的な項目が並ぶ。

 WG2(移行WG)では、商用DBからのデータ移行や、PostgreSQLのバージョンアップについて調査や実機検証を行った。WG3(運用設計WG)では、クラスターのような可用性確保のシステム構成や、バックアップ、監視などを検証した。